SPECIAL TALK学科長・専攻長 スペシャルトーク

新キャンパスが叶える
医療と福祉の総合大学

  • 日本医療大学
    看護学科長
    教授

    吉野 淳一

  • 日本医療大学
    リハビリテーション学科長
    理学療法学専攻長
    教授
    向井 康詞

  • 日本医療大学
    リハビリテーション学科
    作業療法学専攻長
    教授
    大堀 具視

  • 日本医療大学
    診療放射線学科長
    教授

    渡邊 良晴

新キャンパスを中心に
医療と福祉の街が広がる

吉野
私はこの度のキャンパス移転、まずはアクセスの向上が大きな特徴だと感じています。公共性の高い地下鉄が利用できるようになり、それだけで、学生に気軽に通える印象を持ってもらえるのではないかと期待しているのですが、皆さんはどのように考えていますか?
向井
私も同感です。これまでは専用のスクールバスを用意していましたが、これからは地域の人も利用する交通機関で通えます。周囲に商業施設がたくさんある点も大きく違いますし、華やかな印象が高まると楽しみにしています。
大堀
これまで離れていた3学科が集結することで、キャンパスという感覚がより強くなるでしょうね。部活動やサークルの盛り上がりも変わってくると思います。
渡邊
ボランティア活動やアルバイトもしやすい環境になりますね。なにより学生自身の専門以外の仲間と出会い、交流することができる。学生にとっては、それが一番のメリットだと思います。
向井
本学には専門学校時代からの多くの卒業生がいます。キャリアアップ教育を行ったり、ホームカミングデーのようなイベントを開催したり、今までの卒業生も巻き込んで、ここを拠点に大きな流れをつくっていきたいです。専門職として活躍する先輩方の姿は、学生たちにも、すごく良い刺激になると思います。
渡邊
新キャンパスには大学だけではなく、「日本医療大学病院」や「介護老人保健施設 日本医療大学リハビリ」が併設されます。そこで働く人も含めると、毎日約2,000人が通う場所になり、街全体の雰囲気にも影響を与えるような存在になっていくと考えられます。そういう点では、楽しみと同時に、移転する札幌市豊平区月寒東という地域への責任も感じています。

日本医療大学が実現する
学科の垣根を超えた学び

大堀
今まで別々の校舎だったので難しかったのですが、キャンパス移転後は合同授業の可能性も大きく広がりそうです。
渡邊
基礎領域には共通科目が多くありますから、合同で行う機会が必然的に増えていくでしょうね。
向井
学科をまたいだ課題解決型学習も増やしていきたいですね。併設される日本医療大学病院には、各学科の教員も深く関わっていくと思いますので、臨床現場を活用したカンファレンスが行えるようになると、さらに面白くなると思います。また、一人の患者さんの治療やケアを、多学科で一緒に考えていける機会も多くつくっていきたいです。
吉野
同じキャンパスになるということで、教員同士のつながりも積極的に見せていきたいですね。看護師として、いかに理学療法士や作業療法士、診療放射線技師、臨床検査技師とコミュニケーションを図っているのか、なぜ必要なのかを学生たちに学んでほしいです。
大堀
大学に居ると、「先生、本当に病院で働いていたの?」と思う学生もいたようですが、日本医療大学病院が併設されるということで、医療スタッフと連携して働く姿を、しっかりと届けていきたいですね。
吉野
本来、私たちも学生たちのモデルのはずなのですが、どうしても教員は教員として見られてしまいがちですからね。これからは、学生たちの目指す看護師や理学療法士、作業療法士、診療放射線技師、臨床検査技師が実際に働く姿がすぐそばにある。それは、とても幸せなことだと思います。

臨床現場の近さは
身につく力に比例する

大堀
日本医療大学病院が併設されるメリットは本当に大きいですよね。なんといっても一番はライブ感が違う。これまで、どんなに講義で伝えても、一つの実習にはかなわないと感じることが多々ありました。音楽のCDと生演奏ではないですが、実際に肌で感じられる場があるということは、身につく力が断然違ってくると思います。
向井
今すぐは難しいですが、今後は教育計画についても、私たち教員だけではなく、臨床現場の先生たちも交えて一緒に考えていけたらいいですよね。
吉野
病院とは、地域の人たちが苦しいとき、辛いときを支える場所です。それがすぐ横にあるというのは、本当に理想的な学修環境と言えますね。
大堀
学生も、その病院の一端を担っている一人だと感じることで、誇らしく思ってもらえるのではないでしょうか。
渡邊
診療放射線学科は、数億円もする最先端の機材を学校で揃えるのは難しいです。そうした機材に触れられるという点でも日本医療大学病院があるメリットは大きいですね。また、学生だけではなく、私たち教員にとっても研究のフィールドを大きく広げてくれる存在だと思いますし、個人的には、そこも大いに楽しみにしています。

医療と福祉を学べる
世界のモデルケースへ

向井
本学には日本医療大学病院だけではなく、介護老人保健施設 日本医療大学リハビリが併設されている点にも注目してもらいたいです。世の中には病院から退院しても、そのまま家に戻れず、介護老人保健施設でリハビリを続けながら生活している人がたくさんいます。そうしたシチュエーションに触れられるのも本学の大きな特徴の一つだと思います。
大堀
普通に生活していると、病院と施設を分けて考える人が多く、病院の方が上で、施設は“最期に行くところ”だと思っている人がまだまだいるようです。ですが、それは大きな勘違いです。病院と施設に上下はなく、施設は“最期に行くところ”でもありません。家に戻るため、地域で暮らすためのクッションとして大事な役割を担っているのです。介護老人保健施設が近くにあることで、意識も変えていきたいですね。
吉野
私は医療と福祉というのは、どこか相反する存在だと感じていて、皆さんも医療というと「貢献的」「直接的」「パワフル」といった鋭角的なイメージを持っているのではないでしょうか。一方、福祉は「生活」という印象が濃くなり、「じっくり時間をかけて」「緩やか」といった鈍角的なイメージがあると思います。本学が目指す「医療と福祉の総合大学」というテーマは、そうした異なる2つを融合する、ものすごく果敢なチャレンジといえます。そこに挑戦できるのは、医療においても、介護・福祉においても実績がある「つしま医療福祉グループ」だからこそ。私自身、これから向かう大学の未来へ、大きなやりがいを感じています。

超高齢社会を支える
人材育成にむけて

向井
進学を目指す皆さんには、ぜひ、どんなことにも興味を持って臨んでほしいですね。そして、入学した後も、いろいろなことに刺激を受けながら、人として成長していってほしいと願っています。
大堀
学生の中には最前線の病院で働きたいと思い描いている人も多いかもしれませんが、超高齢社会を迎えた近年は、高齢者施設における社会的ニーズが高くなっています。日本医療大学は「つしま医療福祉グループ」が展開する各種施設と連携しており、学生時代には、そこでもさまざまな体験ができます。医療と福祉の現場といっても、そのフィールドは多岐にわたります。ぜひ新キャンパスで、天職だと感じる仕事を見つけてもらいたいです。私たちも一人ひとりが、しっかりと成長できるよう、学生ファーストな学修環境づくりに、これからも力を注いでいきます。
渡邊
医療・福祉の現場では、技術的なスキルや専門的な知識も必要ですが、さまざまな考えを持っている人とスムーズにコミュニケーションを取れる力も必要とされます。新キャンパスには、いろいろな人が集い、皆さんの人間力を高められる環境が広がっていると信じています。
吉野
この度の新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、人のために働く医療人の存在を、多くの人に知ってもらえたと感じています。日本医療大学は、皆さんが通いやすい場所に移転します。ぜひこれからの社会に向けて、自分自身を鍛えたい、世の中を変えたいという気持ちを持っている人と出会えることを楽しみにしています。
EXTRA TALKS

ここからは入学案内パンフレットに入りきらなかった
トークを
Web限定で公開します。

キャンパスはどうなる?
向井
札幌市豊平区月寒東に移転することが決まって、学生たちの期待をすごく感じます。
大堀
私も学生たちに「いつから?」とよく聞かれました。真栄キャンパスも恵み野キャンパスも良い環境ではありますが、アルバイト先が近くに少ないなど、学生生活を考えると不便さもありましたからね。
渡邊
そういう面では、メリットの方が大きいですよね。
大堀
キャンパス内には学生へのアンケート調査で毎年上位に挙げられていたコンビニやATM、フィットネスジムもできます。まさに学生の声が生かされたキャンパスになると思います。
向井
移転前に卒業してしまう4年生は、羨ましがっていますよ。それに、これまでは専門学校だった建物を改築しながら調整してきましたが、月寒本キャンパスは最初から大学として建てられています。その点も大きく違い、各学科に十分なスペースが確保されて、今まで以上に充実した設備が整います。
吉野
看護学科は、使い続けられる機器は移し、実習室をシミュレーションの機能を持たせる方向で考えています。
大堀
リハビリテーションの分野では、学校と臨床現場で使われている機器にどうしても差ができてしまいます。そのため、学生たちは実習で初めて最新機器にふれるというのが“あるある”になっていたりするのですが、新キャンパスにはできる限り最新の医療現場で使われている機器をそろえていきたいです。
渡邊
それは診療放射線学科も同じです。診療放射線技師が使用する機器は高いもので数億円もしますから…。さすがに高額な機器は入れられないけれど、画像端末をはじめとした数百万円で導入できるシミュレーション機器は充実させていきたいですね。
近年の医療はどう変わった?
向井
放射線の分野は、この10年で大きく変わりましたよね?
渡邊
技術革新が早く、理工系の色が濃かったのが、最近は臨床系に寄ってきています。治療に携わることが増え、実際の臨床現場での知識や経験が必要とされていますから、キャンパスが移転して病院が近くにある環境は、大きなメリットだと感じています。
大堀
これは看護も同じだと思いますが、リハビリテーション分野は病院だけで完結せず、訪問介護など地域にも広がっていて、最近は生活習慣病予防や介護予防に対しても重要な位置づけとなっています。我々教員が入れておくべき情報も随分と変わりましたよね。
吉野
昔と今で、えらく変わりましたね(苦笑)。教育現場もかなり整い、習い方一つ取っても昔と全然違います。
渡邊
私から見ても看護は複雑に分かれてきているのを感じます。臨床でさまざまな専門に分かれているだけでなく、患者さんをケアする方の看護師も細分化されてきて。
吉野
もともと裾野が広いのに、そこに特殊性と専門性も必要とされてきていますからね。しかも、その上で近年の在宅はオールマイティにできなくてはいけないという。
大堀
ジェネラル(総合)とスペシャル(専門)が相まって求められていますよね。以前まで学校はジェネラリストを育てて、臨床でスペシャリストになるという流れでしたが、今はどの学科も高い専門性が求められています。
渡邊
だからといって、それだけではなく、臨床ではいろいろな職種の人が一緒に働くので、総合的な面も要求される。そこが、なかなか難しいですよね。
吉野
その中では私が今回のキャンパス移転で、特に興味深く思っているのは“地域性”なんですよね。近年の看護の面白さの一つに、訪問やアウトリーチといったものがあるのですが、看護では家庭訪問することで、「どうしてうまく解決できないのか」「どうして病気を持つに至ったのか」といったことが一目で分かるときがあるんです。
大堀
近年はさまざまな事件などによって学校はどんどん閉鎖されてしまい、地域と乖離してきていますが、医療と福祉、特に福祉においては地域と共生していくことが、これからの時代求められています。日本医療大学も地域に開いてく学校となっていくよう努めていきたいですね。
移転後、大学はどこを目指す?
向井
やはり高齢化ですよね。日本医療大学には認知症研究所がありますが、引き続き、高齢者対策に力を入れていくべきだと思っています。
大堀
そこは大学の大きな特色になりそうですよね。最前線の病院で働きたいと夢を描いている学生も多いですが、今の日本の社会的ニーズは認知症をはじめ、高齢者に関わることが圧倒的に多い。日本医療大学は、日本医療大学病院と介護老人保健施設 日本医療大学リハビリをキャンパス内に併設していますし、つしま医療福祉グループにもさまざまな高齢者施設があります。他の学校とは違う体験や学生時代を過ごす中で、ぜひ高齢者に興味を持っていってもらいたいと願っています。
吉野
私は今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの人たちに医療人になるとはどういうことかをハッキリと知ってもらえたように感じています。人が避けるような状況にも入っていき、そこで自分のことよりも相手を一番に考え、人のために動く職種だということを、看護を目指す人たちには特に知っていてほしい。新しく入学してくる学生は、その意識が違うかなと期待しています。
渡邊
世の中は機械化が進み、これからはAIの時代と言われてもいますが、医療現場は人がいなくては成り立たちません。だからこそ“人を育てる”ということがとても大切です。
大堀
国家試験は個人の努力でなんとかなりますけど、人を育てるのはなかなか難しいですよね。
向井
成長させていかなくてはいけませんからね。それも国家試験の合格と同時にやらなくてはいけない。
吉野
ですから、これから学生となる皆さんにも、ぜひ大学で学ぶだけで完結せず、地域や仲間と一緒に自分自身でさまざまなモノやコトを見たり、聞いたりしながら育っていってほしいと思っています。
大堀
この度のキャンパス移転で、それだけの環境が整ったと思っています。専門学校のときの卒業生が今、さまざまな現場で活躍していますが、それと同じように5年後、10年後に「こんな人たちが育っていったね」、「こんな街になったね」と言える日が来ることを、今から楽しみにしています。
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