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看護学科

保健医療学部 看護学科所属の松本先生が著書を出版されました!

 本学保健医療学部看護学科所属の松本先生が著書を出版されましたのでご紹介します。

 【以下、松本先生より】

  日本における障害のある人々の社会参加は少しずつ進んできました。たとえば、仕事に就くこと、パラリンピック等スポーツ活動への参加、交通機関やレジャー施設等の利用など、ユニバーサルな社会が実現しつつあります。しかし、障害のある人々が企画段階から健常な人々と対等に社会参加する機会は多くありません。

 最近は誰にとっても身近になった災害対策ですが、東日本大震災時は高齢者や障害のある人々が健常な人々の2倍以上被害にあいました。では、災害対策を立てる時に高齢者や障害のある人々に会議に参加していただき、意見を求めるでしょうか。一般的には行政関係者と専門職で審議は進められるでしょう。

 特に、精神に障害のある人たちが政策決定過程に参画し、政策提言することはなかなかなされていません。『精神に障害のある人々の政策への参画―当事者委員が実践するアドボカシー―』(明石書店 2019年出版)は、政策提言に向けた精神障害当事者の方々の活動の推進と、行政担当者への情報提供を目指し、約7年間にわたり全国各地を調査し、まとめたものです。

 諸外国の中でもアメリカやオーストラリアでは当事者委員の参画が過半数を占める州や、複数名の参画を実現する州があります。また、当事者委員の意見が反映され、改善されたことが多々あります。しかし、両国も以前は当事者委員の参画が当たり前ではありませんでした。障害のある人々が声を上げ続け、自分たちの活躍の場を広げてきたことが今につながっています。今後、日本も変化できる可能性を感じます。

 少々堅いテーマですが、多くの方々に関心を持っていただけたら幸いです。

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インタビューにご協力いただいたオーストラリアニューサウスウェールズ州地域審議会当事者委員のTim Heffernan氏