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EAAA 2019にて分科会を主催しました

 9月28-29日に韓国全羅北道全州市にある全北大学にて、EAAA(East Asian Anthropological Association;東アジア人類学会)の研究大会が開催されました。私は仲間とともに、Studies on Local Texts and Writing Cultures of Minorities in Yunnan, Chinaという分科会を主催しました。

 東アジアの国々は漢字やハングル、片仮名・平仮名など多くの文字表記を発達させ、それを書きつけた多くの文字表象物(テクスト)を生み出してきました。教科書や新聞、書籍はもちろん、メールなど電子的な文章、あるいはカレンダーや看板、レシートなど、私たちの日常は、こうしたテクストなしでは成り立ちません。自然言語にとって文字は二次的な発明のはず。私たちはそうした文字を書きつけたテクストに依存しながら生活しているのです。

 東アジアの周縁部には、文字をもたず、テクストと無関係に暮らす人びとが少なからずいます。今日、国民国家の成立やグローバリゼーションの影響で、こうした人びとが文字やテクストに接するようになりました。こうした社会や文化の研究は、私たちが「戻る」ことのできない世界、あるいは私たちが向かう未来を見せてくれるかもしれません。私は中国雲南地域における無文字社会から文字社会(あるいはテクスト依存社会)への移行事例の研究成果を述べるとともに、こうした学術領域の創出を発信しました。

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 昨今の情勢から、キャンセルも危惧されましたが、素晴らしい大会であったと思います。全州はビビンバの故郷とのこと。「ビビン」とは「混ぜる」の意味とのことで、混ぜるほどに美味しさが増す料理でした。人と人との交流もこうありたいなと感じました。

(看護学科 山田敦士)