専攻長からのメッセージ

作業療法は「患者」から「生活者」へ転換をはかる場

リハビリテーション学科 作業療法学専攻長 教授
大堀 具視

朝起きて、就寝するまで私たちはあらゆる作業をすることで生活をしています。食事や着替え、勉強や仕事、趣味にレジャーどれもが作業です。障がいとは、それにより当たり前の作業が生活から奪われることを意味します。したがって、リハビリテーションの大きな目的は作業の回復でもあるのです。皆さんが、今、普通に生活していること、さまざまな作業を難なく出来ているのは、誰かに心身をトレーニングしてもらったからではなく、それらの作業を自ら経験してきたことにほかなりません。作業療法は患者さんにとって大切な経験の場、それは、治療される受け身の対象である「患者」から、自ら大切な作業に挑戦する主体的な「生活者」へと転換する場です。心と身体の治癒が生活の回復をもたらすのではありません。食べたい、遊びたい、そこに作業があるから心身が駆り立てられ、大切な経験をしていることで心身の健康が保たれているのです。

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